ショーユーのinterv遊(インタビュー)
こんにちはー\(^o^)/
突然ですが、草津にNPO法人D.Live(ドライブ)という団体がありまして、田中洋輔(たなか ようすけ)さんという方が代表をされてます。
D.Liveさんは、子どもたちの自尊感情(プレパでよく言う「根拠のない自信」というやつです!)を上げるため、また自尊感情の大切さを世間に知ってもらうために活動されてます♪
いろんなご縁がありまして、その田中さんにインタビューをさせてもらったので、プレパのブログのこの場を借りて、公開させてもらいます
このインタビュー、実はネットを使ってやってます。
こんな感じで。
なんて、なんて便利な時代なんでしょーか
『僕らがやってることって、結局はつながりを増やすってことなんですよね〜。』
と言う田中さん。おぉ、これはめちゃくちゃシンパシーを感じます
田中さんやD.Liveのことを知りたい方は、下のリンク先へどうぞ⬇︎
http://www.dlive.jp
また、田中さんをお迎えして、2月24日の10時から、仲間たちと講演会を企画しました!
※申し込みの締め切りは過ぎていますが、まだ受け付けますよー!!日がギリギリですみません
講演会の情報が知りたい方はこちらへ⬇︎
http://eomibbs.wixsite.com/nonbiling
ということで、前置きが長くなってしまいましたが、「インタビュー(前編)」の、はじまり、はじまり〜♪
ショーユー(以下:ショ):
まず、どんなことを命題として活動してはるんですか?
田中洋輔(以下:よ):
団体を立ち上げたのは学生時代。東京の「カタリバ」って団体を見て、こんなことしたいなーと思ったのがきっかけです。
最初は自分たちがやりたいことが何なのかを2年間くらい考えました。当初は、「夢を応援したいんです!!」とか言ってました。
NPOを支援する団体が関西にあって、そこでは「夢って何?」とか、「子どもの夢を応援するのはいいけど、それによって困る親もいるんじゃないの?」とか、「そもそも夢が持てない子もいるんじゃないの?」とか、いろんなことを問われました。
そんな中で一つ明確になったのが、「敗者復活できる社会にしたい」ってことでした。
学生時代、僕ら六本木ヒルズ世代なんですけど、同世代ではホリエモンのかばん持ちしてる人とか、学外でキラキラしている学生がいる一方で、学内には夢が持てずに鬱々としている空気が漂ってました。この違いってなんなんやろうなーって思ってました。
大阪の教育NPOでインターンもしてたんですけど、学校現場で子どもたちを見ていると、失敗を繰り返す中でやる気を失ってる子たちに気がつきました。心理学で学習性無力感って言うんですけど、1回心が折れると立ち直れないというか・・・
社会でもそうで、進路や就職で挫折すると戻りにくかったり・・・
「俺中卒やから無理やし」とか言ってるような、挫折した子がもう一回「やってみよう」って思える社会にしたいなーって思ったんですよ。
能力や才能、環境に関係なく、どんな子でもチャレンジできたらいいよねって思いました。
「悔しい!」って思いが近いんですかねー。もったいないというか・・・
偉そうなんですけど、同級生とか見てて、「もっと頑張れよ」って思うわけですよ。「もっとできるでしょ」って。
中一の春で、もう「レギュラー無理っす」とか言ってるのを見てて、なんかそこで諦めてるのが嫌で・・・
そこが原点ですかね。
NPOを支援する団体からは「あなたたちはどんな問題解決をしたいの?」と問われていて、「NPOってのは基本的にはやりたいことありきではなく、問題ありきだよ」と言われてました。
で、そこからは図書館とかで社会問題を調べまくりました。
敗者復活をしたいけれど、数字として明確に出さないと進歩が見えないじゃないですか。
そこで見つけたのが「自尊感情」なんですよ。
うまくいってどんどん頑張る人と、うまくいかなくて頑張らない人の差って「自尊感情」だなって思ったんです。
自尊感情があると、失敗しても次頑張れる。けど自尊感情が低いと、どうせ無理やしって諦めて、負の連鎖が始まるんです。
諦めるからうまくいかない。環境も良くならない。周りにいる人間もやらない人が多いから余計やらない・・・っていう。
そこで「自尊感情を高めたい」ってことが明確になったんです。
で、「夢ってなんやろう。夢を定義化しないといけないな」って話になって・・・
ショ:
えっと、それは田中さんの夢とかじゃなくて、「夢とはなんぞや」ってことですか?
よ:
「D.Liveが考える夢って何か?」ということです。僕らにとっての夢とは、「なりたい自分になる」ということです。
だから、「友達ともっと話していたい」も夢だし、「プロ野球選手になる」も、「明日早起きする」だって夢なんです。
能力や才能、環境に関係なく、「どんな子でもなりたい自分になれる」。そういう環境を作ることが僕らが目指しているところです。
「不登校になった」とか、「自信が持てなくてしんどい」とかって子が、「学校に行けるようになりたい」とか、「もっと友達とコミュニケーションとりたい」とかってのも夢なので、それを応援したい。
そのために手を貸したいってのが今やってる授業の一つ一つだし、そのための社会的な環境を作るためには、そもそも「自尊感情」という尺度を知ってもらう必要がある。そのために講演をしたりとか、具体的にどうしたら自尊感情が上がるのかって方法をブログで発信したりとか、ということをやってます。
ー(中略)ー
ショ:
自尊感情を育むために、あるいは自尊感情が大切だということを知ってもらうために、具体的にされてる活動って何ですか。
よ:
どうやって社会を変えるかって時に、2つの切り口があると思ってます。大人向けと、子ども向けっていう。
常々思っているのが、僕らが子どもの自尊感情を高められるとして、僕らが手の届く子どもってせいぜい多くても100人なんですよね。でも、子どもに関わる大人を変えられれば、もっともっと多くの子どもたちに自尊感情の大切さを届けることができるんですよね。
もともと「いじめ」や「ドメスティックバイオレンス(以下:DV)」って、言葉の認知をすることでいじめやDVという出来事を認知することができたんですよね。それまでもずっといじめもDVもあったけど、認知されなかったと思うんですよ。だからまずは、「自尊感情」という言葉をちゃんと理解してもらうことが大切だと思ってます。
自尊感情をちゃんと知ってもらえれば、こうしたら自尊感情が高まるよって先生や親の腑に落ちれば関わり方も変わると思う。
よくあるのは、成績めっちゃいいのに自尊感情低い子とか。そういう子が不登校になりやすいんですけど・・・
でもそういう子たちも気付けるんですよ。ただ、勉強という尺度だけじゃ絶対に気付けない。
ショ:
「気付ける」っていうのは、自尊感情というものに??
よ:
そうですね。「自尊感情が低い」という状態にですね。
ショ:
自分が自尊感情が低いという状態に気付くことができるってことですか?
よ:
いや、子どもがじゃなくて、「周りの大人が気付くことができる」ってことですね。
1つは大人に「自尊感情」という尺度を知ってもらう、伝えるということが一つのアプローチ。
もう一つは、子どもに対するアプローチ。
理論だけでは全然意味がないし、僕ら自身がやりながら、考えながら、子どもが変わっていく事例を持っておかなければいけないし、僕ら自身も磨いていかないとけない。だから子どもたちとも常に接する。現場を持っておくというのは大事だと思っています。
ショ:
自尊感情の認知を広めることがまずは大切。そのためには現場も大切。けど、田中さんたちが一番に思ってはるのは、やっぱり子どもを取り巻く大人たちに「自尊感情」の大切さを知ってもらうってのが大きくどーんとある?
よ:
そうですね。
僕らに一個目標があって、例えばスタバとかカフェでのママ会で、「うちの子自尊感情低いわ〜」って、そういう会話を耳にしたい。それが見たいんすよ。
ショ:
うんうん。
よ:
「うちの子ほんま勉強せぇへんねん」とか言ってるじゃないですか。あの流れで、
「なんか最近うちの子自尊感情下がってきてさぁ」って言ってるのを聞きたい!
ショ:
うんうん!
よ:
教育関係者が言ってるのは当たり前で、そうじゃない保護者の人でも認知してるぐらいに。
DVとかいじめとか、ほとんどの人が知ってるじゃないですか。それぐらいの生活レベルまで落ちてくるように、「自信白書」を作ってます。専門家の人に伝えるんじゃなくて、世間の人たちにわかりやすく腑に落ちるように伝えるってのが僕らの使命かなって思ってやってます。
ー後編につづく。
※後編は文字起こしができたら、後日またアップしまーす!!
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