2011年12月22日    ケガをしました。

突然ですが、先月末にケガをしました。今ハマっている、スラックライン(slackline)というスポーツがあり、それで靱帯をやりました。完治するまでには2ヶ月以上かかるそうで。。。
今回は、そんなケガを通して感じたことについて。。。



今月は通常のプレパに加え、長浜の『ごはん大好きにぎにぎの会』さんたちに呼んで頂き、長浜での遊び場活動にも参加させて頂きました。そう、松葉杖をつきながら(笑)


そこでは、僕のことを気遣ってくれる、こどもたちの優しい姿に出会えました。歩みの遅い僕を誘い出し、探検遊びをするなかで、『ここ通れる?』と、振り返りながら歩いてくれる子や、手作りの松葉杖を作ってくれた子までいました。そのね、松葉杖がまた素敵なんです。荷物を引っ掛けるフックが付いてるんです!松葉杖を持つと手がふさがるから、持てない代わりにぶら下げればどうだろう?って、考えてくれたのかなぁ。そんなふうに考えると、なんて優しいんだろうって、思います。
その子たちは、僕の心に寄り添ってくれたから、だからそんな気遣いができたのかなぁって、そう考えると、そのときのその子たちの優しさが、とてもあたたかく感じられました。

他にもあるんです、こどもたちに優しくされたことが。でも、書ききれないので、ここではこれだけにしておきます。

ちょうど前回のブログで、優しさについて書いたところでしたが、今回はたくさんの優しい姿に出会えました。


ケガはホントに嫌だけど、それと引き換えに、素敵なこどもの姿にたくさん出会えて、優しくしてもらって、まぁそんなんもアリかなって、思います。




ケガをして、自分の出来ることが減って、人の手を借りたり、煩わせるようになって、自分がたくさんの人の手を借りて生きていることに、気付かされました。勘違いしてたなぁって。。。

今の世の中は、自立を叫びすぎているようで、そんな雰囲気が好きじゃありません。『人に迷惑かけたらあかんやろ!』って怒り方も、嫌いです。やっちゃいかんことをやっちゃいかんと教えるのは、とても大事なことだと思うんですが、『人に迷惑をかけることがいけないことだ』という意識は、とても生きづらくて、息詰まる考え方だと思うんです。

僕は、自立することと、孤立することの境界線は、もしかしたら無いんじゃないかって、最近思うようになりました。自立すればするほど、孤立してるんじゃないかなぁって…。
たくさんの人に助けられているってことは、つまりたくさんの人に支えられている自分がいるということで、そんな自分を支えてくれる人にとって自分は、少しなりにも支えるだけの価値がある人間で、そう思うと、たくさんのあたたかみが感じられて…。


『自立』って言葉は、立派に大人として生きていくということに聞こえるけれど、『孤立』も自分一人で立つという、漢字の組み合わせは同じで、でも『孤立』って言葉は、とても寂しく聞こえます。

たくさんの人に迷惑をかけていても、支えられながら、その人たちのあたたかみを感じながら生きていく方が、僕は豊かな人生になる気がします。

今僕が関わっている子のなかに、大人になってから、『そういえば昔、ショーユーってやつがいたなぁ。あんときはむしろ遊んであげてるぐらいのつもりやったけど、今思えば、俺のこと、大事に思ってくれてたんやなぁ。遊び場って場所は、俺を受け入れてくれてたなぁ。』って、思ってくれる子がいればいいなぁって思います。遊び場を通して伝えたいことはた〜っくさんあるけど、一番伝えたいことというか、感じてほしいことは、僕にとってはこれなんです。
今はそんなこと気にしなくていいんだけど、夢中で遊んでいてほしいんだけど、ふと思い返したときに、たとえ何年も何十年も後でもいいから、『自分が大切だという実感、大切にされているという実感。』を、感じてほしいなぁって思います。

大それたことで、自惚れてるかもしれないけど、でも、それが僕の本音で、願いです。





ケガをしても、また治るということが、力強く、自由で、前向きな生き方をさせてくれるなって、思います。
ケガをしないことが大事なんじゃなくて、ケガをしても治るということが、何が起きるか分からない日々を生きるなかで、大事なはずです。

なにがあっても、へこたれても、くじけても、腐っても、最後には立ち直れるだけの心の支えは、とことん受け入れてもらえているという実感なんだって、思います。




さぁ、明日、明後日はちびパークとプレパです!今からクリスマス仕様のお楽しみダッチオーブンメニューでも考えてみます♪♪




ショーユー


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Posted by 八日市に冒険遊び場を作る会 at 16:01 │Comments( 5 ) ショーユーのshow遊
この記事へのコメント
まこさんです。

ショーユーくん、大丈夫ですか?
全治2か月?しばらくたいへんですね。
ま、暑い夏でなくて良かった!と思ってがんばってください。

きょう、毎日放送の「ちちんぷいぷい」という番組の中で、
さまざまな障害者の支援の取り組みをしている、「ミライロ」という会社の活動の紹介をしていました。
自らも車いす生活をしているという大学生が立ち上げた会社で、
その考え方は、「バリアフリー」よりも一歩進んだ、「バリアバリュー」というもので、
障害をむしろ価値ととらえて、たくさんの人が自由で生きいきとした生活のできる社会を創る、というものです。

放送の中で、
「この社会の中で、障害者が〇万人高齢者が〇万人、ベビーカーを押すママや妊婦さんもいれると、なんらかの手助けが必要な人は、全体の1/3(2/3だったかな?)」
というコメントがありました。(具体的な数字忘れました)

この「手助け」について、夫と口論になったことがあります。
わたしが「お手伝いしましょうか?」と声をかけたら逆に怒られたことがある、と言うと、
夫は「だいたい、自分でなんとかできるから外出してるわけで、基本的に手助けなんて必要ないんじゃないか」と言ったのです。
積極的にお節介するタイプでは無いとはいえ、そう言い切った夫に無性に腹が立ちました。

実はわたしは、いくつも大きな病気に重なってかかり、ハンディキャップを背負っていた時期があります。
脳腫瘍の後遺症のめまいや、薬の副作用で起こった骨粗鬆症で腰の骨を折りコルセットをしていたり、他にもいろいろ・・・。
ほとんど家で寝ているのですが、それでも通院や日々の買い物に行かなくてはなりません。
めまいやコルセット、人工肛門など見た目にはどれも全くわからないので、電車にのっても、もちろん誰も席をかわってはくれません。
手すりのない和式トイレには入れないし、目が回るので階段やエスカレーターは一人では使えません。エレベーターはあってもホームやフロアの端なんです。
道中、誰でもいいから手をつないでほしい、と思っていました。


手助けの必要な人は、「手伝って」って言えばいいと思います。
手伝ってくれる人がいたら、遠慮せずに甘えればいいと思います。
ハンデがあるとかないとか、関係ないと思います。
困っている人がいたら自然に手を差し伸べられる、それが「ええかっこしい」ではなく、当たり前の社会になってほしいと思います。
からだも心も、いろんな人に支えられてこそ優しく強くなれると思います。
こどもも大人も、いろんな経験をして、そういうふうに、育っていってほしいと思います。

ps 今はハンデはほとんどありません。ご心配なく。
   医学の進歩はスバラシイ!
Posted by まこさん at 2011年12月22日 22:01
再びまこさんです。
前置き長過ぎて、肝心なことを書き忘れました。

言いたかったことは、
こどもも大人も、いろんな人と触れ合って、
いろんな人がいるということを知ってもらいたい、ということです。
ハンデのあるなし、得意不得意、年齢、男女、
いろんな人とかかわって、助け合いながら「おたがいさま」という気持ちが
みんなに生まれるといいなあ。
冒険遊び場がそういう場所になってきているようでウレシイです。

以上、まこさんでした。
Posted by まこさん at 2011年12月25日 15:04
まこさん、いつもコメントありがとうございます!去年はせっかくプレパに来てくれはったときに出会えず、今年こそはお会いしたいです。
今年もよろしくお願いします!!



手助け、お手伝いの仕方って、本当に難しいと思います。コメントを読んでいて、まこさんかっこえぇなぁって思いました。結局僕は、自分が可愛いんやなって思います。
最初はコメントを読みながら、まぁでも、相手が困ってないのにお節介するのは悪いよなぁ。とか、えぇかっこしいに人から見られると思うと恥ずかしいしなぁ。とか、むしろ逆に迷惑かもしれんよなぁ。とか思ったんですが、結局それって自分が恥をかきたくないだけですね。
大変な思いをされたまこさんは困っている人の気持ちや状態が分かるから、自分が恥をかくかも…なんて気にせず、優しい声かけができるんやなって、かっこいいなぁって思いました。


同感です!たくさんの人に出会って、たくさんの気持ちに出会うことがなにより大事なはずです。足をケガしてみると、お年寄りは大変やなぁって、想像できたり、思いもしないものが障害になることに気付きます。たくさんの不便さや煩わしさ、悲しみやつらさなどの憂い思いを知り、その気持ちにどれだけ寄り添えるかこそが優しさやと思います。相手の気持ちを考えないと、お節介になったり、冷たいなって思われたりするんでしょうね。
『優』って字を考えた人は、ほんとにもう、天才やと思います。



バリアバリュー、おもしろい考え方を知りました!
僕は、障害者を障害者たらしめているのは社会やと思っています。視力が低いことだって立派な障害だけど、そんな意識がないのは眼鏡をかければ難なく生活できるからだし、当たり前すぎて偏見もまぁ無いし。

障害者と呼ばれる人たちは、その人が障害を持っているというよりも、その個性を個性として受け入れられない社会があって、当たり前に手助けできない僕らがいて、当たり前やと思うことができない僕みたいな偏見があって。。。それらがその人たちを障害者たらしめているって。



僕は大学で障害を持つこどもたちと遊ぶサークルをしていて、その子たちと友だちになれたことで、随分偏見が減った様に思います。
Posted by ショーユー at 2012年01月07日 15:37
書き出したら熱くなっちゃいました(汗)さっきの続きです。(←まだあるんかいっ!!)



みんな平等ですよ。みたいなきれい事が僕は嫌いです。本当に困っている人のことを考えると、自分はすごく恵まれていると思うし、同じだとは思えない。そして僕自身は偏見がいっぱいある。

差別や偏見がいけないことは自分でも分かるけど、でも正直に自分と向き合えば、無意識のうちにしちゃってる。そんなやつに差別や偏見はダメですよって言う。すごくナンセンスだと思います。

差別や偏見はダメですよって言うと、差別されてたり偏見を持たれてる人と距離を取ろうとすると思うんです。ダメなことしてる自分を見られたくないし、自分も見たくないから。もしくは、僕は差別も偏見もありません。って、自分を偽造しちゃう。
でもそうじゃなくて、差別されてたり偏見を持たれてる人の気持ちを考えてみて?って、そう訴えたとしたら、差別や偏見をしてしまう自分自身と向き合いつつも、だからこそ抑制しようともするし、相手と向き合おうとすると思うんです。
みんな平等ですよ。って言葉の奥には、自分の姿も相手の姿も欠落している気がします。

バリアバリューって、僕は全然知りませんでしたが、当事者の目線から始まっているところが、すごく素敵やなって思いました。




遊び場に、色んな人が来てくれたらいいなって思います。色んな人たちがいて、色んな人たちと仲良くなれたら、それこそが差別や偏見を無くす手だてやと思います。



まこさんのコメントを読みながら、色々また考えさせられました。
長文失礼しました!!
Posted by ショーユー at 2012年01月07日 16:10
まこさんです。

おほめにあずかり、光栄です。
が!まこさんは、かっこよくなんかないですよ。
めんどくさいことは大嫌い。
手助け?だって、気の向くままってところもあるますのよ。
いわゆる「ええかっこしい」ですわ。
わたしから見れば、ショーユーくんのほうが、ずっとカッコよくてよ。

ショーユーくんだけじゃなくて、
冒険遊び場で、たくさんの人とふれあえること、
たとえば、
なんとなくまわりを気にしてくれている大人たちや、
全然しらないお友達とも、なんとなく仲良くできたり、
水をくんでる人をみたら手伝いに行けるとか、
それこそケガをしたショーユーくんを気遣えるとか、
そういうことができる人は、みんなカッコイイ!

人間の「普通」ってなんだろう、ってよく思います。
自分は普通だもんな、ってきっとみんな思ってる。
その気持ちは、いわゆるハンデのある人も同じと思う。
だからこそ、「いろんな普通」があることを、みんなが知ってほしいです。

ことしも、ブログ楽しみにしています。
あっと驚くネタ待っています。
        大阪より まこさんでした
Posted by まこさん at 2012年01月10日 15:06
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